最新データからみるコロナ禍の「パートナーとの関係」

「コロナ離婚」。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、自宅でパートナーと共に過ごす時間が増加、今までなかったすれ違いが増え不仲になり、離婚を決意する…というような状況を表した言葉が生まれた2020年。

確かに一緒に過ごす時間が増えれば、外に出られないストレスも相まって、今まで気付かなかったパートナーの嫌な部分が見えたり、喧嘩が増えたりするのかもしれません。一方、「コロナ離婚」という言葉とは真逆で「一緒の時間が増えたことで仲が深まった」なんていう声も耳にします。コロナ禍、カップルたちのパートナーとの関係性に変化はあったのでしょうか。2020年4月以降に当社がおこなったいくつかの調査を元にみていきましょう。

 

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新型コロナウイルスの影響で不仲は嘘?約3人に1人が「パートナーとの関係が良くなった」

ウエディングパークの会員向けに2020年4月に行った調査によると、「『新型コロナウイルス』の影響を受けて、パートナーとの関係に変化はありましたか(単一回答)」という質問に「良くなった」「どちらかと言うと、良くなった」と回答した方は、33.4%。約3人に1人が新型コロナウイルスの影響を受けてパートナーとの関係が良くなったということがわかりました。

2_パートナ-との関係に変化はありましたか

また、パートナーと一緒に住んでいる回答者に「おうち時間の工夫」を聞いたところ、運動や料理を一緒にやる、家事を分担することによるチーム力アップ、お互いの時間をつくる、などの工夫をしていることがわかりました。

・一緒に運動したり一緒に料理したり、同じ時間をずっと一緒に過ごしていて、今までより相手を知ることができている(30代後半)
・お互いが在宅ワークになったことで家事を分担してやるようになり、チームワークが生まれた(20代後半)
・常に一緒より、お互いにひとりの時間を作るようになった(20代後半)
・壁紙の貼り替えDIYを少しずつ進めている(30代後半)
・2人とも在宅ワークなので作業部屋を分け、1日のタイムラインを冷蔵庫に貼り会議の時間や買い物内容などを共有している(30代後半)

パートナーとの関係は「あまり変わらない」と答えた方が約6割と大半を占めていますが、「悪くなった」よりも「良くなった」ほうが多く、新型コロナウイルスの影響で不仲になったは少数であることがわかります。ただ、「おうち時間の工夫」を見てみると、一緒に住んでいる方々も気持ちよく過ごすための工夫をしており、各家庭で一緒の時間を過ごすからこそ、ストレスを貯めない関係づくりが大切であることがわかります。

9割以上が2020年はパートナーの大切さを実感

2020年10月に実施した「いい夫婦の日」に関する調査では、こんな興味深い結果が出ています。

3_2019年に比べ、パートナーの大切さを感じる瞬間は増えましたか.jpg

2019年と比べてパートナーの大切さを感じた瞬間が増えた人が、9割以上(「増えた(72.9%)」「どちらかと言えば増えた(21.1%)」。

「自粛期間中に一人でいるより、パートナーがいた方が心強いと思ったから(30代前半)」、「目に見えない不安も増えたので、そういう状況の中で側にいてくれる旦那さんに対して、今までより大切な存在だと思うようになった(30代後半)」「仕事が忙しい時に、家事を手伝ってくれたり、いつも私だけに負担がかからないように考えてくれた時(20代後半)」、「仕事で悩んだ時に特に話はしなくても、居てくれるだけで安心できる存在だった(20代後半)」、「何かあっても味方でいてくれる安心感があると思えたから(20代後半)」など、コロナ禍によって今まで感じていなかったパートナーの大切さを実感したり、不安定な状況下にあっても頼れるパートナーの存在に安心感や信頼感が高まったという声も。

何かあった時に側で支えてくれる、一緒にいてくれる。昨今のような状況になる前は当たり前だと思っていたパートナーの存在が、何にも代えられないかけがえのない存在であることに気付かされた人も多くいるようです。

コロナ禍で「結婚相手に求める条件」にも変化が?

買い物をしたり、映画鑑賞をしたり、外食をしたり、旅行に行ったり…自由に外出することができなくなった2020年。家で過ごす時間が増え、生涯を共に歩むであろう結婚相手として、この人と一緒にいられるのだろうか…?と改めて相手との関係を考え直した人もいたかもしれません。

2020年7月の調査では、「あなたの『結婚相手に対して最も重視する条件』を教えてください(単一回答)」という質問に対して、「思いやり・優しさ(110票)」「自然体でいられる(77票)」「性格・価値観が合う(76票)」という回答に票が集まる結果に。

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「お互いに歳を重ねると、容姿や周囲を取り巻く環境は変化していく。最後はやはり、優しさと思いやりではないか(30代前半)」「一緒に過ごす人の性格は大事。価値観が100%合う人はなかなかいないので、寄り添い合えるかが大切だと思う(20代後半)」「やはり長く生活する上で、相手への思いやりや優しさは大切だと思うから(30代後半)」などの声があがる中、「結婚相手の条件」として一般的によく話題にあがる「経済力」は5位。「経済力」を抑えてランクインした条件の1位から4位に共通して言えることは「長い時間、一緒にいられるかどうか」なのではないでしょうか。

また、同調査で「コロナ禍によって『結婚相手に対して重視する条件』に変化はありましたか(単一回答)」という質問をしたところ、「変化があったと思う(8.4%)」「どちらかと言うと変化があったと思う(15.7%)」という結果になり、約4人に1人がコロナ禍により「結婚相手に対して重視する条件」に変化があったことがわかりました。

5_コロナ禍によって「結婚相手に対して重視する条件」に変化はありましたか.png

 

何かしらの変化があった、と回答した人の理由は「毎日ずっと一緒にいる状態になったことで、自然体でいられることの重要性を再確認した(30代後半)」「大変な時期を一緒に乗り越えられるか、どう向き合うかが大切(20代後半)」「一緒にいて楽しいことが大事だと思った(20代後半)」など、「一緒に」というキーワードを含む意見が目立ちます。

変わりゆく時代とともに、私たちの価値観も変化していきます。しかし、どの時代でも「大切なパートナーと一緒に生きていきたい」と願う人の気持ちは変わりません。コロナが私たちから奪ったものが沢山ある一方で、気付かされた大切なものがあるのが事実です。「結婚相手に求める条件」そして「結婚相手に求める条件の変化」の調査結果に共通して登場した「一緒」というキーワード。コロナ禍において、共に過ごす時間が増えたからこそ、大切さが再確認されたものでしょう。時に立ち止まり、気付き、お互いに思い合いながら良いパートナーシップを築いていきたいですね。

<参考>

【パートナーのいる20代~30代女性の「おうち時間」に関する実態調査】 約3人に1人が「パートナーとの関係が良くなった」と回答 円満カップルが実施している「おうち時間の工夫10選」とは⁉ 「オンライン飲み会をしてみたい芸能人ランキング」1位は渡辺直美

【「いい夫婦の日」に関する実態調査】 2020年は「パートナーの大切さを感じる瞬間が増えた」と94%が回答! 理想の有名人夫婦ランキング1位はSNSやYouTubeで話題の 「中尾明慶さん&仲里依紗さん」

【「結婚相手に対して重視する条件」に関する実態調査】 「2020年版 結婚相手に求める条件」第1位は「思いやり・優しさ」 今年に入り93.1%の既婚女性が「パートナーがいてよかった」と実感