【2021年版】調査データからみるwithコロナ時代の「結婚式場探し」
新型コロナウイルスが流行しはじめてから約2年。結婚式場探しや結婚式準備にはどんな変化があったのでしょうか。今回は日本最大級の結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」が定点的に行っているアンケート調査から変化を紐解いていきます。
結婚式の予定時期は2022年5月が最多で、招待人数は回復の兆しが。ワクチン普及による新型コロナウイルスの影響縮小を予想するカップルも。
まず、結婚式の開催時期や人数について。
2021年6月時点で結婚式検討中の25歳~35歳女性312人に実施したアンケートによると、調査時点で式場が決定している方は「~2021年12月(64.2%)」、「2022年1月~(35.8%)」と、年内の実施を検討している方が多く、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、結婚式を挙げる方が多くいることがわかりました。
また、調査時点で式場を検討している方の実施検討時期は「2022年5月(14.1%)」が最も多く、2022年春~初夏にかけて実施検討している方が多い結果になりました。
回答した時期に予定・検討をしている理由としては、「すでにコロナウイルスの影響で1年延期しており、規模を縮小してでも今年開催すると決めていたため(2021年7月実施予定)」「全世代にワクチンが打ち終わり、新型コロナウイルスの流行が落ち着いていると考えたため(2022年9月実施予定)」など、昨年の結婚式から延期した方や、ワクチンの普及による新型コロナウイルス流行の縮小を予想している方がおられるようです。
人数規模は、全体の51.0%が「50名未満」での実施を検討。ただ、2020年12月の調査と比較すると、60名以上の人数で検討する方は31.7%から37.2%に増加(▲5.5%)、10名未満での実施が10.9%から6.7%に減少(▼4.2%)しています。コロナ禍は結婚式の少人数開催が目立ちましたが、今後の招待人数には回復の兆しがあるようです。
結婚式での重視ポイントは「見積もり総額」「料理」「衣装」が上位に。式場探しのこだわりにも変化が。
結婚式をする上で重視したいポイントとして、2021年6月の調査では、全33項目のうち「1位:見積もり総額(66.0%)」「2位:料理(64.7%)」「3位:衣装(57.1%)」「4位:希望エリア・最寄り駅(54.5%)」「5位:挙式会場の雰囲気(51.9%)」の項目が上位になりました。
2020年12月の調査では「1位:希望のエリア・最寄り駅(57.1%)」「2位:挙式会場の雰囲気(53.8%)」「3位:料理(52.6%)」だったので、半年経って上位の項目が入れ替わっています。
式場のエリアや雰囲気といった項目は引き続き重視しつつも、「見積もり」「料理」「衣装」「プランナーの印象」といった結婚式の詳細に関わる項目や、「衛生管理(マスクの着用や消毒液、清掃など)」「会場の広さ・収容人数」「キャンセル料・延期料」といった感染症対策をより重視して式場探しをするようになったことが伺えます。
また、全体的に回答の選択数が伸びていて、結婚式を挙げる目的やこだわりも多様化しているのではないかと思われます。
式場を検討している花嫁の93.6%は、結婚式準備のオンライン化に前向き。利用した方・利用を望む方は増加傾向に。
続いて、コロナ禍で加速したオンライン化について見ていきます。
まず、式場を探している方のオンラインツールの利用意向について。2021年6月の調査では、2020年5月の調査と比べて式場決定前のオンライン打合せの利用意向が91.0%から93.6%(▲2.6%)に微増。中でも、「実際に利用したことがある」「利用したことはないが利用すると思う」といった、既に利用している方や積極的に利用したい方の割合が65.4%から73.1%に増加(▲7.7%)しています。
式場探しを終えた方はどうでしょうか。式場決定済みの方のオンラインツールの利用率についても同様に2020年5月時点と比較すると全体的に利用率が上昇していて、半数以上の方が式場検討段階・式場決定後の打ち合わせともにオンラインツールを利用していることがわかりました。
コロナ禍で式場探しや結婚式準備のオンライン化は加速し、定着して新しい当たり前になりつつあることが伺えます。
プレ花嫁が結婚式を実施したい理由、3大キーワードは「感謝」「節目」「思い出」。
このように、結婚式も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、招待人数やこだわりの変化、オンライン化などが進んできた中で、結婚を迎えるカップルはどのような理由での結婚式を挙げたいと考えているのか、最後に、「あなたが結婚式を実施したいと考える理由を具体的に教えてください」という質問に集まった回答をご紹介します。
<キーワード「感謝」>
・家族や友人に感謝を伝えたいから(20代後半)
・親しい人やお世話になった人に感謝を伝えるとともに、見届けてほしい(20代後半)
・家族にこれまでの感謝を伝える場だと思うから(30代前半)
<キーワード「節目」>
・人生の節目を特別な日にしたいから(30代前半)
・「家族になる」という節目なので実施したい(30代前半)
・両親にとっても「節目」となるため実施したい(20代後半)
<キーワード「思い出」>
・一生の思い出になるし、小さい頃からの憧れだったから(30代前半)
・今後ずっと思い出に残る経験をしておきたい(20代後半)
・結婚するときの気持ちを思い出として形に残したいから(20代後半)
以上、今回は結婚式場探しと結婚式準備についての調査データをご紹介しました。
コロナ禍で、結婚式を取り巻く環境は大きく変化しました。その中で、新しい結婚式のスタイルやデジタルシフトなどのプラスの変化も起こりました。
結婚式を挙げる理由や挙げ方は十人十色ですが、その多様な願いを叶えるため、結婚を祝う普遍的な文化として、結婚式が2100年まで、その先のミライにもずっと続きますように。